こんにちは! みなです。
長崎旅行記 2日目の第2回です。
大浦天主堂を見学した私たちは、こちらも長崎の名所、グラバー園へと向かいます。
グラバー園とは
グラバー園(グラバーえん)は、長崎県長崎市南山手町にある観光施設。安政6年(1859年)の長崎開港後に長崎に来住したイギリス人商人グラバー、リンガー、オルトの旧邸があった敷地に、長崎市内に残っていた歴史的建造物を移築している。
(Wikipediaより)
つまり、グラバー園はグラバーさんの邸宅とか、そのほか長崎市内の建造物をまとめてあるところなんですね。
大浦天主堂からグラバー園へのアクセス
大浦天主堂からグラバー園へは歩いていくことができます。
案内が出ているので、それに従って歩いていくと、グラバー園の第1ゲートにたどり着きます。
入口に音声ガイドを貸し出しているという案内があったので、借りることにしました。
費用は500円。
これ、保証金って書いてあったけど、ガイドを返すときに戻ってこなかったような…(別にいいけど)。
音声ガイドはペン型で、タッチすると音声が出るタイプのもの。
事務所の中で受付しないと借りられないのが少しネックですね。私たち以外に借りている人はいませんでした……。
こんな感じのものです。
細かく文字を読まなくても、いろいろと解説をしてくれるので、音声ガイドはとても便利です。みなとゴジラくんは、音声ガイドがあるときは必ずといっていいほどレンタルします。
ただ、音声ガイドを聴いているとどうしても時間がかかってしまうのが難点ですね。
ちなみに、みなとゴジラくんはメインで案内されている第1ゲートから行ったのですが、「大浦天主堂下」電停の次の電停である「石橋」から、グラバースカイロードを使って第2ゲートに向かうというルートがあるそうです。
なんと、グラバースカイロードは「斜めに動くエレベーター」なんだそう。
そう、エレベーターなんです!!
そして、れっきとした道路なんですって。
マニア(?)の方には有名なスポットだそうです。
こちらだと傾斜になっているグラバー園の上までらくらく上ることができるそうなので、次はぜひこのルートでグラバー園に行ってみたいですね。
グラバー園は長崎の海が見渡せる絶景スポット!グラバー園の景色を写真と共にご紹介
第1ゲートで音声ガイドを借りた私たちは、その音声ガイドに沿って回ってみることにしました。まずは、動く歩道でグラバー園の奥まで向かい、順番に降りてくるコースとなります。
旧三菱第2ドックハウス
なんと改修中でした。
ドックハウスは、船が改修中の時の、船員さんたちの宿泊所だそうです。
グラバー園から見下ろす長崎の港
このあたりからは、長崎の海が見渡せてとてもきれいです。
長崎は、造船が盛んな地域だということもあって、ゴジラくんが「キリン」と呼んでいた赤白のクレーンがとてもたくさんあります。
こちらは今まさに造船中なのでしょうか? 大型客船なども作られているのですね。
こちらは「LNG MARS」と書かれています。
LNG船というのは、液化天然ガスを輸送する船のことです。「Liquefied(液化) Natural(天然) Gas(ガス)」ですね。
このLNG MARSは、三菱重工が作っている船だそうです。
グラバー園内の設置物
古い電話ボックスもありました。
「自働電話」と書かれていますが、これは「電話交換手がいらない電話」のことだそうです。
さすがにみなは電話交換手がいるような電話を使ったことがないのですが、当時はダイヤルすると機械が勝手につないでくれる、というのは画期的だったのかもしれません。
こちらは海に向けてある大砲です。日本の大砲なので「和大砲」です。
旧ウォーカー邸
旧ウォーカー邸。なぜ正面から撮らなかったのでしょう…
ウォーカーさんはグラバー商会で船長を務めたこともあったんですって。海運貿易業や、日本の清涼飲料水メーカーとしてジンジャエールやレモネードなんかを作っていたそうです。
水路
石造りの水路が作られています。
グラバー園は全体的に傾斜がかかっているので、排水はきちんとしておかないと、雨が降った時に大変そうです。
旧長崎地方裁判所長官舎
現在は、明治風のドレスや軍服などを貸し出してくれる「レトロ写真館」となっています。
ここでコスプレして、そのまま園内を楽しむことができるので、周囲にはレトロモダンなドレスを着た方がちょいちょいいらっしゃいます。
みなも時間があったら着てみたかったのですが、時間的に難しく断念しました。うぬう。
ディズニーランドでも西部開拓時代のドレスが着られるところがあるんですが、興味があるのにやっぱり時間が足りなくて一度も行けてないんですよね。
祈りの泉
隠れキリシタンの苦悩と救いを象徴したオブジェだそうです。
フリーメーソン・ロッジの石柱
石柱の頭に、フリーメーソンのしるしが刻まれています。
なんでこんなものがグラバー園に?と思ったのですが、長崎に滞在した英国人が、イギリス発祥であるフリーメーソンに所属していて、マークつけた、ということだそうです。
ガーデンテラス
祈りの泉から下に降りていくと、ガーデンテラスという休憩場所があります。みなとゴジラくんは、ここで小休止をとることにしました。
小さな売店の前に、テーブルがいくつか置かれています。
せっかくなので、売店で長崎グルメを買うことに。
じゃん!
カステラアイスとミルクセーキです。
2月で寒いのにアイスを2種類も買ってしまいました……。
カステラアイスは、その名の通りカステラにアイスが挟んであります。カステラの甘さとアイスの甘さかマッチして、とてもおいしい!
ザラメがちょっとついているのがアクセントになっていいですね。
アイスなのですが、カステラがふかふかしているので、それほど冷たさを感じません。冬でも食べられる商品です。
一方のミルクセーキはというと、バニラアイスとかき氷の中間みたいな感じです。一般的にミルクセーキというと飲み物を指すかと思うのですが、長崎でのミルクセーキは固体です。アイスよりはやや氷に近く、当然なんですがめちゃくちゃ冷たい……。
真冬に……これは……きつい……
甘さもかなりある&量も多いので、残念ながらすべてを食べ切ることはできませんでした…ごめんなさい。
アイスを食べたみなとゴジラくんは、次のお宅訪問へと向かいます。
旧オルト邸
オルトさんは、緑茶貿易を行ったイギリス人。九州から緑茶を集めて海外に輸出する、という貿易を行っていたそうです。イギリス人は紅茶が好きだと思っていたのですが、緑茶も行けるのかしら?
旧スチイル記念学校
旧スチイル記念学校の中には、高島炭鉱の模型が置いてありました。
長崎は炭鉱の町としても有名で、高島炭鉱はこの後にみなとゴジラくんが行く予定の「軍艦島(端島)」と並んで、世界遺産リストに登録されています。
高島炭鉱は、グラバーさんと佐賀藩が共同で開発を始めており、ゆかりが深いのですね。
ちなみに、この石炭採掘事業なんですが、藩が行っていたものを明治政府が引継ぎ、その後、民間に払い下げられています。払い下げを受けた財閥は、三井財閥・三菱財閥。
高島炭鉱は、三菱財閥に払い下げられています。
時代の変遷に伴う、石炭から石油へのエネルギー資源の変化により、炭鉱は閉鎖されてしまいましたが、当時はこの炭鉱が財閥の中核事業となり、日本の近代工業化を担っていたのですね。
ゴジラくんはこの炭鉱の歴史を学びたくて、わざわざ日本史の本を買ったそうです。
それがこちら。音声がついてくるので、忙しくても流し聞きできるのが良いそうです。
……とゆっくり見ていたら、なんと時間がかなり経ってしまいました!
グラバー園は過去に来たことがあるし、さらっと1時間くらいで回れるよね、なんて話をしていたのですが、なんとここで入園から1時間が経過。
時刻は11時半になっていました。
12時50分から受付の軍艦島クルーズを予約していたので、急いでグラバー園を見て回ることにします。
日本最初期のアスファルト通路
最初の、ではなくて最初期の、というのがポイントですね。
ぜひ踏みしめてみたかったのですが、中には入れないように柵がしてあります。
グラバー園のメイン、旧グラバー邸へ!
……かなり急いでいて、グラバー邸の正面写真を撮るのを忘れてしまったので、フリー素材です……。
グラバーさんは、イギリス・スコットランド出身の商人です。
幕末の日本が混乱する中、日本相手にとにかく武器を売りまくっていたそうです。と書くととんでもない人のように思いますが、長崎に造船ドックをつくったりするなど、長崎の発展に大いに貢献した人なんです。
グラバー邸の中はとても広く、都内のワンルームに住んでいる私としては、うらやましい限りでした。お食事する部屋とか、ものすごく広かったですし、テーブルの上に食事が並んでいて、こんな豪華な食事をしていたのかと驚くくらいです。
商人ですからね、お金持ちだったんでしょうね。
最後に狛犬が飾ってあります。
実はグラバーさんは、キリンビールの前身となる「ジャパン・ブルワリ・カンパニー」を発足させた人で、その時のビールのラベルに使われた麒麟の絵が、この狛犬をモデルにしたものだったとか。
ここでグラバー園は終わり。
本当はもっといろいろとじっくり見たかったのですが、時間が迫っていたため、事務所で借りた音声ガイドを出口の長崎伝統芸能館で返却し、グラバー園を後にしました。
グラバー園
軍艦島へ向かう…その前に、ちょっと寄り道
グラバー園から軍艦島クルーズの受付場所へは、徒歩で向かいます。
その途中で、時間を調整しながらいくつか寄り道をしてみました。
カステラサイダー
グラバー園を出ると、お店が並んでいる道に戻ってきます。
みなとゴジラくんが歩いていると、変なものを見つけましたよ。
はい。カステラサイダーです。
正しくは「かすていらサイダー」かな?
せっかくなので飲んでみることにしました。
お店の人にお願いすると、その場で瓶の栓を抜いてくれます。
お味はというと、カステラの風味が、すると言われればするような…しないような…。
決してまずくはないのですが、サイダーに甘味料と香料を多めに入れたような感じです。卵が入っているらしいので、それがカステラっぽいといえばカステラっぽいでしょうか。
しかし、こういうご当地B級スイーツは食べておくべきだと思うので、とても良い経験でした。
ちなみに、ゴジラくんはこの後「グンカン」Tシャツをお買い上げしていました…。
旧香港上海銀行長崎支店記念館
香港上海銀行、通称HSBCというそうです。
昔は銀行として使われていたのですが、現在はここでは銀行業は行っておらず、ミュージアムになっています。
ゴジラくんがどうしても見たいというので、時間がぎりぎりの中、30分ほどでさささっと見て回りました。
それほど著名ではないスポットなのか、あまり人はいませんでしたね……
個人的には、3階にあったデジタルで顔はめ記念撮影ができるコーナーがお気に入りでした。顔出しパネル大好き派閥としては、これは外せないですね。
旧香港上海銀行長崎支店記念館
長崎の街並み
最後に、長崎の街並みの写真をいくつか。
消防署かな? 作りがなんとなくグラバー園にあった建物に似ている感じがします。
港なので、税関によって立ち入りが禁止されていたり…
さらには、不正薬物に関する注意書きがあります。これも、港ならではですね。
港には大きなクルーズ船が停泊していました。いつかこんな船に乗って旅をしてみたいなと思います。
次回はいよいよ、軍艦島クルーズです!!!