長崎旅行記:04 2日目・大浦天主堂へ!長崎の観光名所で歴史を味わう

大浦天主堂正面

今回は、長崎旅行記の2日目。長崎の観光名所として名高い、大浦天主堂へと向かいます。

みなは高校の時の修学旅行が長崎で、ずいぶん前に大浦天主堂とグラバー園には来たことがあったのですが、かなり記憶の彼方です……。団体で行ったので、自分の見たいところがじっくり見られるわけでもなく、しっかり見た記憶がないんですよね。

どんな感じだったかなあ、と思いつつ、ゴジラくんの希望もあってこのふたつを見学することにしました。

午後にはメインイベントの「軍艦島」が控えていますが、まずはホテルでの朝ごはんから、大浦天主堂からグラバー園という観光地を巡る様子をお届けします!

フォルツァ長崎で朝食! コンパクトながら十分な品ぞろえ

私たちは朝食付きのプランだったので、朝ごはんはホテルのブッフェにすることにしました。
ANAのツアーパックですが、確かオプションで朝食がつけられるようになっていて、あまり値段も変わらなかったので朝食つきを選択した気がします。

朝食付きにした理由は、ホテルで食事をすることによって時間を短縮できることに加え、私は何よりも私はホテルのブッフェが大好きなんです!

いろんなものを少しずつ食べられるので、和食も洋食も楽しめますし、何より選ぶのが楽しいですよね。いつもたくさん選びすぎておなか一杯になってしまうのですが、なかなかやめられません……。

そんなわけで、出発の準備を終えたみなとゴジラくんは、午前8時ごろにホテルの朝食会場へ向かいました。

フォルツァ長崎の朝食ブッフェは、フロントの奥にあるスペースで提供されます。オープンスペースで、レストランというよりも、カフェやロビーに近い雰囲気ですね。
ホテル自体がコンパクトな造りということもあって、やや座席数が少ないかな?と思いましたが、私たちが行った時間はあまり他の人がいませんでした。

(時間が遅かったのかな……?)

気になる食事の内容はというと、パンやスクランブルエッグ、マッシュポテトといった定番ラインはもちろん、長崎らしくカステラが置いてあります。
あと、長崎の郷土料理らしいのですが「ヒカド」という汁物が置いてありました。豚汁みたいな感じです。

みなはパンを、ゴジラくんはご飯をチョイス。
ちなみにおかゆもありましたよ。

ホテルフォルツァ長崎の朝食

お味はいわゆるビジネスホテルの朝食みたいな感じですが、ビジネスホテルの朝食っておいしいですよね?
決して悪い意味ではなくて、変に気取らずカジュアルに食べられる、おいしい朝食でした。デザートにヨーグルトを食べて、満足満足です。

昔はこういうのって「バイキング」っていってたと思うのですが、最近はバイキングではなくブッフェといいますよね。
バイキングは和製英語なので、使われなくなってるのかも知れません。

朝食でおなかいっぱいのみなとゴジラくんは、長崎市内へ向けて出発です!

大浦天主堂へのアクセスは路面電車で! 一日乗車券がお得

ホテルのある観光通りから大浦天主堂へは、市内を走る路面電車を使うのが便利です。
「観光通り」から「西浜町」または「築町」で路線を乗り換え、「大浦天主堂下」へと向かいます。

路面電車は、大人1回120円。
「築町」が乗り継ぎ駅らしく、ここで乗り換える場合は乗り継ぎ券がもらえるらしいです。

毎回お金を払ってもよいのですが、みなとゴジラくんは、500円で路面電車が乗り放題になる一日乗車券を買うことにしました。

≫長崎電気軌道株式会社 一日乗車券

路面電車の一日乗車券は、一部の電停と観光案内所、ホテルなどで取り扱っています。

しかし!
私たちの泊まったフォルツァ長崎では、残念ながら取り扱いがありませんでした。
ホテルで買えるだろう~と思ってフロントに尋ねた私はびっくり。

さらに聞くと、近くのホテルで取り扱いがあるということで、フロントからそのホテルに連絡をしてもらい、一日乗車券を買いに行くことにしました。

案内されたのは、道を渡って向かいにある「ビクトリア・イン長崎」というホテル。
裏口から入ってしまったためか、入口は狭くて少しわかりづらかったのですが、中は装飾がとてもきれいで、長崎のお土産などが置いてありました。

ホテルで購入する場合は、宿泊者以外だとめんどくさいかも、みたいなことが公式サイトに書いてあったのですが、フォルツァ長崎のフロントから話を通しておいてもらったこともあり、無事一日乗車券を購入することができました。

(2016年2月の情報なので、現在は変わっているかもしれません。必ず、各宿泊施設にご確認くださいね)

早速路面電車に乗って、大浦天主堂へと向かいます!

大浦天主堂――日本のキリスト教信仰の歴史を学べる国宝の教会

まずみ、なとゴジラくんが向かったのは、大浦天主堂。
正式名称は、「日本二十六聖殉教者堂」です。

大浦天主堂とは…
大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)は、長崎県長崎市にあるカトリックの教会堂で、1865年(元治2年)に建立された日本最古の現存するキリスト教建築物。正式名は日本二十六聖殉教者堂。その名のとおり日本二十六聖人に捧げられた教会堂で、殉教地である長崎市西坂に向けて建てられている。
(Wikipediaより)

日本二十六聖人というのは、豊臣秀吉により処刑された26人の聖人のこと。

実は、もともと秀吉はキリスト教には寛容だったのです(信長の配下にいたわけですからね)。
でも、キリシタン大名が長崎をイエズス会に寄進してしまったこと、また、布教の責任者・コエリョの態度が悪かったことなどもあって、「宣教師の国外退去」を命じます。
これが、「バテレン追放令」です。

そしてそのあと、「サン=フェリペ号事件」が起きます。
どこをどう行き違ったのか、スペイン船サン=フェリペ号の人から、「スペインはキリスト教の布教によって他国を侵略する」というような内容が、秀吉に伝わってしまったそう。

そこで、キリスト教は排除しなければ、と態度を硬化した秀吉が、京都にいた教徒をとらえ(ギャグじゃないですよ)、処刑に至ったのです。

なんと京都で捕まえて長崎まで歩かせて磔にした、というのだから、ずいぶん壮絶だったのですね。

大浦天主堂は、この処刑された二十六聖人のためにささげられた教会なのです。
現在は国宝にも指定されているんですよ。

と、ここまでいろいろと書きましたが、大浦天主堂は国宝なので、内部の撮影がNGなのです。だから写真がないので、いろいろと背景を書かせてもらいました……。

大浦天主堂下へ到着!

大浦天主堂下の電停から、大浦天主堂は歩いて5分ほど。
案内も出ているのでわかりやすいのですが、ANAのホテル「ANAクラウンプラザ ホテル長崎グラバーヒル」が見えるので、そこを目指していくと迷うことはないと思います。

大浦天主堂までは、緩やかな坂道。この道は観光スポットらしく、左右にお土産物屋さんがたくさんあって、目移りしてしまいます!
ゴジラくんは軍艦島がおすしの軍艦の上に乗っかっている「グンカン」というへんなTシャツに心惹かれているようでした…。

しかし、まずは大浦天主堂です。

大浦天主堂正面

こちらの左手側で受付をし、拝観料を払います。
階段を上ると、大浦天主堂です。

大浦天主堂の中は、重厚感を感じるステンドグラスと、高いアーチ形の天井がとてもきれいでした。この日は少し天気が曇りがちだったので、晴天だったらもっとステンドグラスがキラキラしていたかもしれません。

信徒発見のマリア像もあって、みなとゴジラくんはここにかなり時間を割いてじっくりと見ていました。

ちなみに、今回いろいろ書かせていただいた、キリシタンと長崎の歴史などは、大浦天主堂に併設されている「キリシタン資料室」にまとめられています。

天正遣欧少年使節のこととか書いてあって、学生時代を思い出しましたね!
いつも中浦ジュリアンの名前が思い出せなくて困ってました。(今回も出てこなくて検索しましたよ…)

ゴジラくんは、事前に日本史を勉強していったということで、いろいろと回りながら解説をしてくれました。
大人になると勉強をする機会が減ってしまうので、こういうときにちょっと調べるだけでも楽しいですよ!

今回書いたキリシタン関連だと、映画が公開されている「沈黙」とかを見たり読んだりしておくのもよいかもしれません!

≫沈黙-サイレンス- 公式サイト

というわけで、大浦天主堂を後にして、グラバー園へと向かいます!

大浦天主堂
≫大浦天主堂 公式サイト
拝観料:大人1名 600円