こんにちは! みなです。
長崎旅行記 2日目の第3回です。
今回は、いよいよこの旅行の目玉「軍艦島」へと繰り出します。
もともと、みなとゴジラくんが長崎を旅行先に選んだのは、軍艦島を見たかったから。
世界遺産になったということで注目が集まりつつも、建物が崩れたりしているということで、なるべく早いうちに見ておきたいなと思ったのです。
軍艦島とは?
軍艦島は、正式名称を「端島」といいます。
海底にある炭鉱を採掘するために人が家族で移住してきて、狭い島の中にとてもたくさんの人が住んでいたそうです。
遠くから見ると、見た目が軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれています。
端島とは
端島(はしま)は、長崎県長崎市(旧高島町)にある島である。明治時代から昭和時代にかけては海底炭鉱によって栄え、東京以上の人口密度を有していたが、1974年(昭和49年)の閉山にともなって島民が島を離れてからは、無人島である。軍艦島(ぐんかんじま)の通称で知られている。2015年、国際記念物遺跡会議(イコモス)により、軍艦島を構成遺産に含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界文化遺産に登録された。
(Wikipediaより)
この軍艦島は、海底炭鉱採掘で栄えたのですが、掘っている鉱床は、前回グラバー園で紹介した、グラバーさんが開拓した「高島」と同じ鉱床なんです。
海底炭鉱なので、両側から掘ってるんですね。
下記の記事で簡単に説明していますので、まだの方は良ければどうぞ。
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軍艦島の上陸方法
そんな軍艦島ですが、上陸するには指定業者が催行するツアーに参加する必要があります。
非常に貴重な文化遺産であることに加え、崩壊が進んでいるので、勝手に上陸することはできないのです。
みなとゴジラくんも、事前にツアー予約をしておきました。
私たちが選んだのは、「軍艦島コンシェルジュ」のツアーです。
いくつか業者があるのですが、実際に行った人がおススメしていた「軍艦島コンシェルジュ」を選びました。
上陸率が高い、というのも売りのひとつだそうです。
軍艦島コンシェルジュ ツアー費用:4,000円
費用はクレジットで事前決済です。
ちなみに、どこの会社でもそうなのですが、天気が荒れて船が出せなかったり、船は出せても軍艦島に上陸できなかったりします。
欠航の場合は全額返金されるのですが、船は出たけど上陸できなかった場合……返金はありません!!
軍艦島の上陸率は80~90%くらい。
軍艦島は非常に接岸しづらい構造になっているようで、波が高かったりするとかなり厳しいようです。
この日は少し天気が悪かったので、ちょっとドキドキしながら受付へと向かいました。
いざ軍艦島へ!小型クルーズ船に乗って出発
「軍艦島コンシェルジュ」の受付は、長崎港のすぐそば。
中に入ると、スカイフォールのポスターにサインが書かれていました。
スカイフォールでは軍艦島が敵のアジトとして描かれているんですよね。
軍艦島が世界から注目を集めていることがよくわかります。
スカイフォール
みなとゴジラくんは事前に酔い止めを飲んでおきました。
しばらくすると、人が集まってきます。ただ、この日は団体客の到着が遅れているとのことで、少し開始が遅れることになりました。
こちらが、乗り場へと続く桟橋。祝・世界遺産と書かれていますね。
受け付け順に並んで、乗船を待ちます。さらに簡単な説明を受け、いざ乗船です!
こちらが、私たちの乗るマーキュリー号。
コンパクトながらもなかなかの性能だそうです。
船には1階と2階があり、2階はデッキのように壁がない状態になっています(屋根はあります)。写真を撮るのにおススメなのはやはり2階とのことで、私たちは2階の席へと向かいました。
乗船は受け付け順だったので、座りたい席がある人は、早めに受付に行くとよいかと思います。
そして、ゆっくりと船が動き出します……壁がないので寒いのですが、そんなことは言っていられません。
まず見られるのは、長崎港の造船所。
グラバー園から見下ろした景色の中を通り過ぎていきます。
こちらは、奥にあるのがクルーズ船で、手前にあるのはリアル軍艦でしょうか。
そしてすぐに見えてくるのが、ジャイアントカンチレバークレーンです。
明治に作られて100年以上経った今でも現役稼働のクレーンで、世界的にもとても珍しいものなのだとか。
そして、前回の記事でも紹介した、LNG MARSです。
近くで見ると大きくて迫力があります!
第三ドックです。
こちらも、先ほどのジャイアントカンチレバークレーンと同じく明治期に作られ、今でも現役のドックです。この水門の向こう側には、船が入るスペースがありますよ。
これらは三菱重工業長崎造船所のものなので、周囲には三菱のマークを付けた建物があります。
こんなふうにして、船が作られたり、修理されたりしているのですね。
どれもこれも非常に巨大な施設なので、その迫力を間近で見られる船旅はとてもおススメです。ゴジラくんが興奮して写真を撮りまくっていたので、めちゃくちゃたくさんの写真があります。
やがて船は造船所を離れ、長崎女神大橋へと差し掛かります。
女神大橋の下をくぐってしばらくすると、カトリック神ノ島教会が見えてきます。
船の中では説明のVTRやらアナウンスで何が見えるかを説明してくれたり、また、酔い止めにと飴が配られたりしていました。
昔から海水浴が盛んで、今はリゾート地としてにぎわう伊王島を過ぎると、完全に外海に。波が高くなり、船が揺れるようになってきます。
……じつは、みなはこのあたりで具合が悪くなってきました。
酔い止めは飲んだのですが、2階は壁がないため船のエンジン音が直で聞こえてくるのです。エンジン音は、低い爆音なので、かなり鼓膜が揺れるのです……。
波の揺れとエンジン音で起きているのがしんどくて、正直あまり説明が耳に入ってきませんでした。
ゴジラくんが耳栓を貸してくれたので、耳栓を使うと、エンジン音が和らぎ、幾分かましになりました。
なので、このあたりはあまり記憶にないのです……。
わかるのはゴジラくんがめっちゃ写真を撮りまくっていたことだけです。
そして、いよいよ軍艦島が近づいてきました!
左端に小さく白い船が停まっていますね。
こちらが、軍艦島唯一の上陸場所、ドルフィン桟橋です。一回に一隻しか停められないので、まずは順番を待つ間、ぐるりと軍艦島を一周することに。
船の上から見る軍艦島は、曇りの天気も相まって、なんだか鬱蒼としています。
コンクリートが古びた色に変色していて、今にも崩れ落ちてしまいそう。
島の端っこには、「端島神社」という神社が見えます。
ゴジラくんは本当に写真に夢中で、みなのことを見向きもしません……。
ぐるりと一周回ってもらえたので、あまり普通の写真では見ることのできない、軍艦っぽくない軍艦島の写真も撮ることができました。
歩いては入れないエリアも多いので、こうして見せてもらえるのはすごくいいですね。とはいっても、みなは船酔いで気持ち悪かったので、早く上陸したい気持ちでいっぱいでしたが……。
そして、とうとう、軍艦島に上陸です!!
いざ上陸、軍艦島!滞在時間はわずか30分!
船酔いで少しへろっとしていたみなは、ゴジラくんに助けてもらいつつ下船です。
ちなみに、降りる前にひとりずつ首から下げるタグを渡されました。これをつけていないと入れないとのこと。おそらく、下船と乗船の際に人数確認をするためかなと思います。
軍艦島の中はルートが決められていて、軍艦島コンシェルジュのスタッフさんの案内に従って全員で行動します。
島内の三カ所くらいで、こんなふうに、全員で集まって話を聞きます。
なんだか修学旅行みたいですね。
実際に軍艦島に住んでいた人の話では、軍艦島は人口密度が非常に高く、デートをする場所もなかったり、建物の屋上が遊び場になっていたりしたそうです。
本当はゆっくり見て回りたいのですが、なかなかそんな時間も取れません。
なにせ、上陸時間は30分しかないのです…!
これはどこのツアーでも同じかと思うのですが、世界遺産保護やスケジュールの関係で、滞在可能時間が限られているのです。
解説を聞きつつ、軍艦島を回ります。
すごいすごーい、とは思っていたものの、写真を撮るのに夢中で、あまり解説ひとつひとつを覚えていないのが残念です。
ゴジラくんは、なんと写真を撮りすぎてカメラの充電が切れるという悲劇に見舞われていました(笑)。
みなのカメラを貸したのですが、今見返しても、本当にどれだけ撮ってるんだって数があります。
そして、島の4分の1くらいを歩いたところでツアーは終了。
船に戻ることになりました。
※ちなみに、軍艦島にはトイレがないので、必ず船の中で済ませておきましょう。
帰りの船では、行きの教訓をいかして1階に乗船しました。
おかげでほとんど酔わずに済みました!!
帰りの船の中では、グッズプレゼントの抽選をやっていて、残念ながら外れてしまいましたが、楽しく過ごすことができました。
次行くのだとしたら、もっと歴史を勉強して、メモ帳をもって行ってみたいですね。
軍艦島
長崎堂のカステラで小休止
軍艦島から戻ったみなとゴジラくんは、少し休憩をすることに。
休憩場所に選んだのは、軍艦島コンシェルジュの受付からほど近いところにある「長崎堂」です。
大浦海岸通りを挟んで向かい側、前回の記事で紹介した、旧香港上海銀行長崎支店記念館のすぐ裏にあります。
持ち帰りのカステラがメインなのですが、中にいくつかお席があって、イートインでカステラを食べることができます。
ここでは、カステラと紅茶のセットを注文しました。
ひとり750円です。ちょっとお高いけど、喫茶店と思えばそんなものかなあ。
待っている間に緑茶を出してもらえるのが、なんだかちょっといい和菓子屋さんっぽいですね。
カステラは少し大ぶりのカットで、優しいお味です。紅茶の温度もちょうどいいですね。みなは猫舌なので、もしかしたらゴジラくんには少しぬるかったかもしれませんが……。
全くノーマークのお店だったのですが、軍艦島で興奮して疲れてしまったので、座ってほっとできる場所と甘いものがとても体に染み入りました。
みなは自宅でカステラを食べるときはいつも緑茶と一緒だったのですが、紅茶も意外に合うのですね! 今後のバリエーションが増えてよかったです。
カステラで体力を回復した私たちは、次も長崎の観光スポットを巡ります。