黄斑円孔の手術を終え、退院したみな。
しばらくは目の中に空気が入っているため、右目が見えず、会社へ行くことができません。
(行こうと思えば行けるのだけど、視界の半分が見えないのでキケンなのです)
しばらくは顔も頭も洗えないので、外へ出ること自体がはばかられますしね!
ザ・ひきこもり週間開始です!!
自宅でお仕事……できるかな?
そのため、自宅にノートPCを持ち込み、リモートで仕事をすることにしました。
幸いなことにみなの勤める会社は、そういった事情に寛容なのです。
健康なほうの左目は使えるので、右目に眼帯をして、膝の上にノートパソコンを置いて作業していました。
左目だけの作業ですが、右目が全然見えなくてイライラするので、右目をふさいでいたほうが作業はしやすかったです。
作業以外の時間は、ゴジラくんから借りたKindlePaperWhiteで漫画を読んだり、スマホを使った動画配信サービスを見たりしつつ過ごしました。
目の見え方はどうなの?
右目にはまだまだ空気が残っていますが、下を向くとぐるりと空気の端っこが見えるようになりました。
下を向いていると視界のちょうど真ん中に空気が来ます。
徐々にこの空気の泡は小さくなっていきます。
空気は軽いので上に移動するのですが、目の中では上下反転するので、まっすぐ前を向くと、空気が下に移動するように見えます。
空気と水では屈折率が違うのか、空気を通してみると少しモノが大きく見えます。ちょっとしたレンズみたいですね。
空気ではなく水になった部分からは、普通の視界が見えますが、まだまだ白飛びを起こしていて、見られたものではありません。
この少しずつ開けてくる視界が、ものすごくぼんやりしていて、みなはとても不安でした。
このまま視力が戻らなかったらどうしよう、手術したのに前より悪くなってしまった、と泣くこともありました。
黄斑円孔はそれほどメジャーな病気ではなく、まだまだネット上にも体験談などが少ないです。
その中でも体験談を載せてくださっている方は、術後すぐに視力やゆがみが回復される方が多いようでした。
でも、みなは手術前の視力は矯正で1.0あり、ものすごくよくはありませんが、不自由がない程度には見えていました。
変視の度合いもそれほど強くなく、片目で見ると、ものがちょっとだけゆがんで見えたり中心の小さな点が見えない、といった程度でした。
進行してしまうとこれが大きくゆがんでしまうそうなのですが、みなの場合はそこまでではなかったのです。
眼底検査で見つからなかったレベルの穴ですからね。
それと比べてしまうと、本当にものが見づらくてたまりません。
手術を受けた方はうつぶせ寝が一番大変だったと言います。
でも、みなはそれよりも、視力が回復しないかもしれない、という不安をコントロールするのが大変でした。
うつぶせ寝は体の痛みなので、何とか我慢も対処もできますが、不安に対応する方法はなかなかありません。
情報も少ないし、先生の診察は一週間も空いてしまうので、不安を抱えながら、診察までの間を過ごしました。
ゴジラくんと一緒にじっくり治す日々 少しずつ見えてきた
不安なみなを慰めてくれたのが、ゴジラくんでした。
ゴジラくんは忙しいのに毎日様子を見に来てくれて、みなの代わりにご飯を作ってくれたり、飲み物なども買いに行ってくれました。
ずっと下を向いているので、首と背中が凝りますし、うつ伏せで寝るのは腰が痛いですが、ゴジラくんが湿布を貼ってくれました。
みなはフェイタスZという湿布を貼ってしのいでいました。
セルフメディケーション対象ですよ!!
(みなは医療費控除申請するのであまり関係ありませんが)
術後5日で、目の中の空気は半分ほどになり、頭を洗えるようになります。
でも、まだ感染症の危険があるため目の中にシャンプーが入ってしまうのは言語道断!
これも、ゴジラくんが頭を洗うのを手伝ってくれました。
ほんとに、ほんとにゴジラくんがいてくれてよかったです。
うつむいていると気持ちも落ち込んでくるので、いいことないんですよね…。
ゴジラくんに支えられて、毎日少しずつ空気が減っていくにつれ、ほんの少しですが、見やすくなっているのが実感できました。
手術の傷も徐々に治っているらしく、時折とっても目がかゆくなります。
治りかけの傷ってかゆいんですよね……。
起きているときは大丈夫なのですが、いちど、寝ているとき無意識に眼帯を外して目をこすっていたことがありました。
はっと気づいて、自分のしていることにびっくりして、ギャーって叫んでしまいました……。
急いで抗菌剤の目薬を差して、眼帯を取り換えましたが、これで悪化しちゃったらどうしよう、とぶるぶるしました。
その後も何度か目をこすりそうになって、そのたびにやばいやばい、と止めていました。
眼帯だとすぐとれちゃうから、危ないです。
病院で紹介されたガード用の医療用メガネはしていなかったのですが、ゴーグルでも何でもいいので「目に何も触れない」ようにしておくのは重要ですね……。
外斜視になっちゃった!?
診察の前日、手術から6日目に眼帯を外して鏡を見たところ、なんだか手術した右目がまっすぐ前を向いていません。
いわゆる、外斜視の状態になっていました。
え?
なんで??
ゴジラくんはわからない、気にならない、と言っていましたが、写真を撮ってみるとやっぱりずれていて、少し気分が悪いです。
下向きでむくんでいることもあって、自分の顔じゃないみたい。
別に、外斜視の人がどうとかっていうわけではないです。
たぶん、他の人から見たらわからないレベルなのかもしれませんが、そんなかわいい顔ではないけれど、何年も付き合ってきた自分の顔の印象が変わってしまって、なんだかとても不安でした。
最初は治らなかったらどうしよう…と思っていましたが、そういえば「目を使っていないと筋肉が弱って斜視になる」というような話を聞いたことがあったので、この日は眼帯を外して、両目でものを見るようにしてみました。
まだまだ、左目だけで見たほうが視界は良好ですが、それでも「見られなくはない」という感じです。
そんなこんなで、いよいよ術後1週間です。